※この記事は、患者さんが特定されないよう年齢・状況・細部を一部変更し、プライバシーに最大限配慮して書いています。

精神科看護師として働いていると、 「これは教科書に載ってないぞ…」という相談に出会うことがあります。
今回は、私が1年目の頃に実際にあった、 今でも印象に残っているエピソードをお話しします。
ある日、受け持ち患者さんからの相談
当時の私の受け持ちは、20代前半の若い男性でした。
ある日、その方が少し言いづらそうに、 でも真剣な表情で相談してきました。
「入院中に…エロ本とアダルトグッズを持ってきてもいいですか?」
……正直、頭が一瞬フリーズしました😇
精神科病棟の「持ち物チェック」という現実
精神科病棟では入院時に、 危険物の確認として持ち物チェックを行います。
刃物類
首を吊れるような紐
入院生活に明らかに不要な物
こういったものは、原則として持ち込み不可で、 家族に持ち帰ってもらうことになります。
今回相談された物も、 入院に不要な物に該当する可能性が高いものでした。
本人が事前に相談してきた理由
入院時の荷物確認は、 多くの場合家族同席で行われます。
もしその場で見つかれば、 家族に「これ持って帰ってください」と言われる…。
それがどれだけ恥ずかしいか、 想像に難くありませんよね。
だからこそ、その患者さんは 事前に私に確認しに来てくれたのだと思います。
1年目看護師、上司に相談する
とはいえ、当時の私は1年目。
自分だけで判断できる内容ではなく、 上司に相談することにしました。
しかも上司は女性。 年齢も伝えましたが……
正直、めちゃくちゃ気まずかったです😂
病棟として出た結論
話し合いの結果、次のような対応になりました。
アダルトグッズ → 持ち込み不可
雑誌類 → 条件付きで可
条件としては、
個室内でのみ閲覧すること
普段は閉じて、他人の目に触れないよう保管すること
患者さんの尊厳やプライバシーと、 病棟全体の秩序や安心感、 そのバランスを取った形でした。
この経験から学んだこと
この出来事で強く感じたのは、
精神科では「正解が一つではない」こと
患者さんの人としての部分も大切にすること
一人で抱え込まず、必ず相談すること
です。
患者さんにとっても、 看護師にとっても、 こうした話題はとてもデリケート。
だからこそ、 笑い話にもせず、否定もせず、慎重に向き合うことが 本当に大切だと学びました🍀
精神科看護師の仕事は、 こうした「人間らしさ」と向き合う場面の連続です。
もし同じように悩んでいる看護師さんがいたら、 「一人で判断しなくていい」ということだけは ぜひ伝えたいなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊


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