精神科看護師になって、

初めて受け持ち患者さんを持たせてもらった時の失敗談です。
精神科に興味がある方には、
「こんなこともあるんだ」と知ってもらえたらと思い、正直に書きます。
受け持ち患者さんとは?
多くの精神科病院では、
看護師1人につき 1〜3人ほどの受け持ち患者さんを担当します。
基本的には
入院から退院まで関わる
日々の状態を一番近くで見る存在
それだけに、距離感がとても大事になります。
初めて受け持った患者さん
私が初めて担当したのは、若い男性の患者さんでした。
診断名:統合失調症
症状が強い時は妄想や暴力あり
薬が効いている時は穏やかで礼儀正しい
特に女性スタッフには愛想がよく、
男性スタッフには「兄貴分」みたいに接するタイプの方でした。
OT活動中の、何気ない一言
OT活動(作業療法)の時間に、
患者さんが女性スタッフに ビーズの腕輪を作っていました。
その流れで、私は軽い気持ちでこう言ってしまいました。

「私にもビーズの腕輪作ってよ」
深い意味はなく、
距離を縮めたい、本人のやる気につながればいいな、
そんな軽い気持ちでした。
患者さんは少し嫌そうな表情をしつつも、まんざらでも無い感じで、直ぐに腕輪を作って渡してくれました。
後日、状況が一変
しばらくして、退院が思うように進まず、
患者さんの症状が悪化してきました。
すると私に対して、

「退院できないのはお前のせいや」
「こないだ腕輪作ってやったやろ、ちゃんとしろや」
と、感情的な言葉を向けられるようになったのです。
彼の中では、
「大きなお願いを聞いてやった」
「貸しを作った」
という認識になっていたようでした。
ここで気づいた大きな反省
この出来事で、強く学んだことがあります。
看護師にとっての「何気ない一言」
患者さんにとっては「大きな意味」を持つことがある
特に精神科では、
距離が近くなりすぎると、関係性が歪むことがある。
善意でも、
優しさでも、
一線を越えるとトラブルにつながる。
これは本当に大きな学びでした。
まとめ
精神科看護師の仕事では、
共感すること
寄り添うこと
と同時に、
適切な距離を保つこと
がとても重要です。
この失敗があったからこそ、
今は「一歩引いた関わり方」を意識できるようになりました。
※この記事に登場する内容は、
実体験をもとにしていますが、個人が特定されないよう一部設定や背景を変更したフィクションを含んでいます。


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