抑制・隔離という処置に、正直ショックを受けた話 

「※この記事は精神科勤務7年目の看護師が書いています」
精神科看護師として働き始めて、
一番心に残っている、そして今でも簡単には慣れないのが
**「抑制」と「隔離」**という処置です。
これから精神科看護師を目指す方、
あるいは興味を持っている方には、
事前に知っておいてほしい現実だと思い、この記事を書きました。
抑制とは何か?
抑制とは、
治療の一環として患者さんの手足をベッドに固定する処置です。
行われる理由
自傷・他害の恐れが強い場合
興奮や混乱が激しく、安全が保てない場合
医師の判断があるとき
抑制は数時間で終わることもありますが、
2〜3日、場合によってはそれ以上続くこともあります。
その間、
・オムツ使用
・排泄介助
・清潔ケア
すべてベッド上で行われます。
※ 女性患者さんの場合は、原則として女性スタッフが対応します。
初めて見たとき、
正直 「これが本当に治療なのか…」 と、強いショックを受けました 
隔離とはどんな環境なのか?
隔離とは、
トイレ以外ほとんど何もない部屋で、24時間過ごしてもらう処置です。
隔離中の環境
常にスタッフの監視下
外との接触は最低限
自由は大きく制限される
本人が望んで入るケースは、ほとんどありません。
外から見れば、
「人権を無視しているのでは?」
そう思われても仕方がない処置だと、私自身も感じました。
なぜ抑制・隔離が許されているのか
これらの処置は、
精神保健福祉法に基づき、
自傷・他害の恐れがある
医師が必要と判断した場合
に限って、治療の一環として認められています。
目的は
患者さんを守るため
周囲の人を守るため
現場で働くうちに、
その意味を少しずつ理解するようになりました。
現実を知って、考えが変わった出来事
隔離室にいた患者さんが、
ほんの一瞬の隙をついて自傷し、命を落としたケースを知りました。
また、
放火などの重大な行為を起こし、入院に至った方もいました。
どれも、
本人の性格ではなく、
統合失調症などの精神疾患が原因でした。
その背景を知るほど、
「もしこの処置がなければ、もっと悲惨な結果になっていたかもしれない」
そう思うようになりました。
それでも、簡単に割り切れるものではない
頭では理解できても、
感情が追いつかないことは、今でもあります。
抑制や隔離は、
精神科看護師にとって避けて通れない現実です。
だからこそ、
精神科に興味がある方には
キレイな部分だけではない
迷いや葛藤がある仕事である
ということを、
知った上で選んでほしいと思います。
最後に
この記事が、
これから精神科看護師を目指す方や、
少しでも興味を持っている方にとって、
現場を知る一つのヒントになれば嬉しいです。


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